Written by Manabu Bannai

ベトナムはオフショアは『超アリ』です【体験談付きで解説するよ】

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IT企業の経営者「ベトナムでのオフショアを考えているけど、ぶっちゃけスキル面やコスト面はどうなのか気になる。日本でITの開発案件が増えてきたので、できればアウトソーシングしたいなぁ。」

こういった経営者さんに朗報。
2017年現在でも、ベトナムのオフショア開発は『超アリ』です。

本記事ではベトナムでオフショア開発する際の基礎知識から、実際に訪問した際の体験記をまとめました。

記事の信頼性は僕がエンジニアであり、かつWebディレクターでもあること。現在はフリーランスとして複数案件を回しつつ、東南アジア拠点で生活しています。フィリピン滞在歴に関しては4年あり、フィリピン人との開発案件も経験済み。

そういった過去の経験を踏まえつつ、ベトナムオフショアを解説しますね。

もくじ

1.ベトナムでオフショア開発するメリットとデメリット【リスク把握】


まずは基礎知識からみていきましょう。メリットは次の通り。

  • メリット①:優秀な人材が安い(月給3万円〜)
  • メリット②:日本から近い(時差2時間)
  • メリット③:税制面でオトクである(月給3万円を25万円で販売)

メリット①:優秀な人材が安い(月給3万円〜)

これはフィリピンでも同様ですが、実務レベルだと日本よりもレベルが高いです。
日本の新卒はコードが一切書けなかったりするけど、ベトナムやフィリピンでは大学でしっかりプログラミングを学んでいる人が多い。スキルが高いのに安い、これが一番の魅力ですね。なお、ベトナムだとプログラマーは給料が高めの職種で、新卒で3〜4万くらいです。

メリット②:日本から近い(時差2時間)

これも結構重要でして、僕自身がアメリカとプロジェクトをしているからよく分かる。
アメリカとかと連携すると、時差がありすぎてマジムリゲーなんですよ。MTGするにしても時間設定がメンドイし、なにか質問しても、返ってくるのは翌日です。なので、結果的にプロジェクト期間が伸びていく・・・。

ベトナムなら時差は2時間だけ。近いことは大きなメリットです。

メリット③:税制面でオトクである(月給3万円を25万円で販売)

これは現地で開発会社を起業する場合ですが、いろいろと免除措置があるようです。

ビジネス的にも結構美味しくて、プログラマーを月給3万で雇い、そのスキルを日系企業に25万円で売るイメージ。まぁ話はそんなに単純じゃないと思いますが、現地で起業するベトナム人の友人は、9ヶ月で20名規模まで会社を成長させていました詳しくは後述します)。

続いてデメリットをみていきます。

デメリット:コミュニケーションが難しい

当たり前ですが、ベトナム人は外国人です。
海外に住んだことがないとイメージが湧きづらいですが、日本人と外国人は全く別の考え方をもっています。僕がフィリピンに住んでいた時も常に感じましたし、4年住んでもローカル人の気持ちを完全に理解するのは無理でした。

しょっちゅう意味不明な出来事が起こるので・・・まぁ慣れれば楽しいですが大変ですね。

2.ベトナムのオフショア開発って本当に安いの?単価を考察する


いろいろなサイトで書かれている相場は次のとおり。

  • 中国:25万円~35万円
  • ベトナム:25万円前後
  • インド:30万円前後
  • フィリピン:17万円~25万円
  • ミャンマー:12万円~18万円

とはいえ、ぶっちゃけあまり参考にならない。
相場は目安までに。なぜなら、案件によりけりなので。

相場を知るよりも大切なこと、それは炎上の回避です。

ITプロジェクトに関して言うと、案件が炎上する理由はコミュニケーションミスです。なので、外国人を含めた開発案件は炎上しやすい。

僕もある程度は英語を話せますが(指標として微妙だけどTOEICなら800点以上あります)、細かい仕様を英語で詰めるのは難しいです。たださえ英語ヘタな日本人ですが、外国人をマネジメントできる人材はどれくらいいるんでしょうね…。

そういった面でも、日本語を話せるベトナム人はかなりアツい。もっというと、日本語を話せるベトナム人はかなりの高確率で日本文化を学んでいます。そうなるとコミュニケーションコストがガクっと下がります\(^o^)/

日本人のニュアンスを伝える教育は3年間かかる

日本人の開発プロジェクトに外国人が入る場合に一番苦労すること、それはニュアンスが伝わらないことです。

日本人なら「●●を▲▲みたいな感じにしておいて〜」で伝わる部分でも、ベトナム人に対しては伝わらないのが普通です。だいたいはここで苦労しますが、中には日本でも勤務経験のあるベトナム人もいます。日本人的なニュアンスを覚えるには3年といわれるので、日本での勤務経験があるエンジニアがいたら、激アツと思っておいて良いでしょう。

3.【体験記】ベトナム拠点の開発会社『Rabiloo』を訪問した【元ソフトバンク × 東大超え】


2017年9月にベトナム訪問しまして、RabilooというIT開発会社を訪問しました。写真は創業者のクオンさん、ランチ中に撮影。

創業メンバーがイケイケでして、ハノイ国際大学(日本の東大よりも頭良い)の情報学科を卒業しており、職歴としては日本のソフトバンクでエンジニアとして4年間働いていました。なので日本語はペラペラで日本文化も伝わります。今回の訪問では、すべて日本語対応でいけたので、ありがたい限りでしたm(_ _)m

なお、この会社は2017年9月時点で創業してから9ヶ月のスタートアップです。ITでの受託開発をメインにしつつも、自社サービス開発もしております。
» Rabilooの公式サイト


こちらが社内です。
創業したばかりのスタートアップって感じです。年齢はかなり若いですね。


こちらMTG風景。
写真には友人のショウヘイさん(@showheyohtaki)と社長のクオンさん。


クオンさんの指導風景。


優しそうですね。

会社が訪問時に制作実績を見せてもらいましたので、下記にまとめますね。

実績:チャットボットツール(サービス名:PUZINESS)


自社開発しているチャットボットツール。最近ではFacebookで商売をする人が増えていますが(ファンページから商品を売るなど)、メッセンジャーだと管理が大変なので、それを自動化するツールです。

Rabiloo創業者であるクオンさんとカフェで話していたときは、チャットボットへの熱い思いを語っていました。まさかベトナムでチャットボットの話をするとは思わなかったです。要するに、しっかりトレンドを掴んでいて素晴らしいなってことです。

実績:WordPress制作(サービス名:Color Foam)


こちらはWordPressサイトの開発実績。
デザインは日本の会社が担当しており、コーディングを請け負ったとことです。

実績:メディアコマース制作(サービス名:Betojin)


創業者のクオンさんが日本滞在中に作ったメディアサイト。WordPressとECサイトを完全にスクラッチから開発したみたいです。Facebookページも大人気で6万イイネ以上付いてる・・・すごい。なお、開発言語はPHPのLaravelです。
※バックエンド開発概算:40万円〜

まとめ:ベトナムのオフショア開発は良さげですね


結論として、僕の中ではベトナムがアリでした。
その理由は次のとおり。

  • 単価が安い&時差が少ない。
  • 日本語が通じるので便利。
  • 実績をみる限り信頼できる。

後者2つは僕が訪問したRabilooを見て感じたことです。
なお、ベトナムには日系のオフショア会社が多いので、同じ条件を満たす会社も多いんじゃないかなと思います。

とはいえ、記事で紹介したRabilooはスタートアップということもあり、大手よりは単価が安めです。単価が安めなのに、スキル面は良さげだったので素晴らしいですね。現在僕からもいくつか案件発注を進めています。

今回は以上です!
ベトナムいいですね!\(^o^)/

※P.S:無料メルマガで発信中:過去の僕は「ブログ発信で5億円」を稼ぎました。次は「30億円」を目指します。挑戦しつつ、裏側の思考を「メルマガ」から発信します。不満足なら1秒で解約できます。無料登録は「こちら」です。