Written by Manabu Bannai

【フィリピン オフショア】よくある失敗原因と対応策の解説

PROGRAMMING

「フィリピンでオフショアを成功させたい!」
「今年こそは会社として海外進出を!」

こういったニーズを抱える企業は多いはず。というか、中小企業から大手まで、ほとんど全ての企業は海外進出に興味ありますよね。

そこで今回はフィリピンのオフショア事情に関してまとめました。これからフィリピンを含めた東南アジア進出を考えている会社さんの成功を祈ります\(^o^)/

記事の信頼性(※実体験に基いて書いてるよってことが伝われば幸いです。)

  • 新卒でセブ島の就職を経験
  • マニラとセブで語学留学経験あり
  • フィリピン人エンジニアの採用経験あり
  • フィリピン人と共同で開発プロジェクト経験あり
  • フィリピン人の友達が多い(国民性の理解)

フィリピンでオフショアするメリットとは?


ざっくり3点まとめました。

  • 1.給料が安いのに、技術力が高い
  • 2.英語が通じる
  • 3.日本から近い(片道4時間半)

フィリピン人の給料と技術力に関して

新卒エンジニアの給料が月3万円ほど。マネージャーレベルだと5〜10万円。トップクラスはフリーランスで月に数十万円〜。

フリーランス層は、欧米企業から受注している場合が多いです。気になる方はUpWork(世界最大のクラウドソーシング)でフィリピン人を探してみてください。

エンジニアのITスキルに関しては、日本の新卒よりも技術力が高いと思いました(※面接したときの経験より)。とはいえ、このあたりはピンきりなので、実際に採用活動をしつつ、応募者にプログラミングテストしてみるのがオススメです。

フィリピン人の英語力に関して

大卒なら英語は話せる。人によっては訛があるけど、日本人とは比べ物にならないくらい上手です。あとは基本的にコミュ力が高いので、日本人が下手くそな英語を話しても意図を汲み取ってくれる場合が多いです。

フィリピンとベトナム比較。オフショアするならどっち?

よくセットで話になります。
僕はベトナムの知識はありませんが、話を聞く限りは次のような違いがあります。

  • ベトナムの方が日系企業が多い(データ
  • ベトナムは賃金上昇率が高い(データ
  • ベトナム人は日本語を話せる人が多い(データみつかりませんでした…)

オフショア成功のカギは現地の日本人マネージャーにかかっている場合が多いので、英語が堪能な日本人がいない場合はベトナムの方が良いかもですね…。※日本語を話せるフィリピン人はほぼ見たことないです。

※更新情報:2017年9月16日
ベトナム訪問したのでオフショア開発のレポートを書きました。下記よりどうぞ。
» ベトナムはオフショアは『超アリ』です【体験談付きで解説するよ】

フィリピンのオフショア【よくある失敗原因と対応策】


ここからが本題です。失敗原因を知っておき、リスクを減らしましょう。

失敗原因①:思ったより安くない

フィリピン進出したぜ!→オフィスを作ろう!→あれ、建設が終わらない…。→あれ、めっちゃ金額高くなってる…。

これがあるあるパターンです。フィリピンの建設は基本的に遅れます。3ヶ月のスケジュールなら半年として考えましょう。

対応策

不動産事業に強い現地の日系企業に相談すること。ローカル企業を探してもいいですが、多分足元見られますので、日本人のほうが安心です。

失敗原因②:フィリピン人の裏切り

事業乗っ取りといった話をよく聞きます笑。日本だとあまり耳にしませんが、フィリピンだとわりとあるあるです。あとは、会社の社員に金を抜かれているなど…。外国人マネジメントは難しいですね。

対応策

信頼できる創業パートナーと弁護士を見つける。←わりと難関です。

失敗原因③:フィリピン人がサボる

開発プロジェクトなら工数を明確化しましょう。日本人に依頼する感じで進めると失敗します。日本人マネージャーのスキルが重要ですね。

対応策

フィリピン人は目の前にあるニンジンに飛びつきます。つまり、短期的なボーナスを用意しておくと、モチベーション管理に繋がりやすいです。

失敗原因④:フィリピン人が言うことを聞かない

信頼関係を失うとこういったパターンになるような…。よくある失敗としては、業務範囲を超えた仕事依頼です。

例えば、エンジニアとして雇ったプログラマーにちょっとしたデザイン(画像切り抜き程度)を依頼すると揉めたりします。フィリピン人はプロ意識は高いので、エンジニアならエンジニアの仕事しかしません。業務契約書も細かいようです(僕はちゃんと見たことがないのですが…)。

あとは、フィリピン人を人前で叱ってしまうと信頼関係がなくなります。フィリピン人の国民性のようですが、人前で叱ることは完全にタブーみたいです。

対応策

フィリピン人を尊重すること。『フィリピン人=安い』としか考えていない日本人や、心の底で見下している日本人が多いですが、それじゃ信頼関係は構築できないと思います。

失敗原因⑤:履歴書が嘘だらけ(採用ミス)

フィリピン人は履歴書を盛ります。プログラミングで言うと、PHPを書いたことがないのにスキル欄に記入していたりします。まじで迷惑…笑。

対応策

テストすべき。エンジニア採用なら、採用時にプログラミングのテストをしましょう。

まとめ:まずは現地に行ってみるべし


フィリピンのオフショア事情をまとめましたが、まずは現地に行ってみることをオススメします。現地行かないとなにもわからないし、Webの情報と現地で得た情報では雲泥の差があります。

LCCが発達した現代では、東京からフィリピンは往復3〜5万円程度です。迷っている暇があるなら、週末にでも出かけましょう。現地にはたくさんの日本人がいますので、僕でよければお繋ぎすることもできます。

以上、記事が参考になれば幸いです!

※P.S:無料メルマガで発信中:過去の僕は「ブログ発信で5億円」を稼ぎました。次は「30億円」を目指します。挑戦しつつ、裏側の思考を「メルマガ」から発信します。不満足なら1秒で解約できます。無料登録は「こちら」です。