Written by Manabu Bannai

【書籍レビュー】リスティング広告 プロの思考回路

BOOKS


『リスティング広告 プロの思考回路』という本を読みました。
当記事では、書籍内できになった部分の引用してご紹介します・

リスティング広告の要素は3つ

リスティング広告は、キーワード、広告文、ランディングページ(Webサイト)の3つが一体となって初めて大きな効果を発揮する。逆にいえば、リスティング広告の要素は3つしかない。

リスティング広告の効果が高いときは3つのバランスがよく、反対に効果が低いときはバランスが崩れている。このとき、キーワード、広告文、ランディングページの問題をいっぺんに解決しようとすると、何が原因でよくなった、あるいは悪くなったのかを判断できなくなる。ここで示したように、キーワード、広告文、ランディングページをひとつずつ改善し、指標の変化をこまめに確認しながら最適化するしか方法はない。

「1位を取りに行く」戦略が成功する可能性

キーワードごとに市場を考える、ということを大前提にすれば、以下の条件が揃うキーワードでは、掲載順位が上昇するとクリック単価よりもコンバージョン率の変化率が大きくなり、「1位を取りに行く」戦略が成功する可能性が高い。

●あまり比較検討しない
●どちらかといえば検討期間が短い
●比較的コンバージョン頻度は多い
●セグメント化度合いが小さい(あまりセグメント化されていない)
●どちらかといえばコンバージョン率が高い
●自社のサイトは、具体的なキーワードで消費者が探している目的を満たし得る商品(サービス)を提供している

以上の条件が揃っていれば、「1位を取りに行く」戦略を試してみる価値がある。

リスティング広告の需要と供給

リスティング広告を上手に利用するには、需要と供給について考える必要がある。

リスティング広告における需要とは、ユーザーによる検索行動のことで、指標としてはキーワードの検索ボリュームの増減は需要の増減と同様と考えられるし、広告のクリック数もキーワードに対する広告の需要とみなせるだろう。リスティング広告の需要を知るには、グーグルの無料サービス「Google Trends」を使って主要キーワードの検索ボリュームの推移を見ればよい。

ローカルビジネスを支えるAdWords Express

AdWords Expressなどは、グーグルがリスティング広告の次の一手に何をしてくるか考えるときのヒントになる。

実験的な試みとはいえ、これまでリスティング広告を利用していた広告主とは異なる、新規の広告主を獲得、維持しようと模索し、以下のようにキーワードを入稿する必要をなくして運用管理を簡便にしているのだ。

入稿:商品情報を登録するだけ。キーワードを登録する必要がない。
広告文も、登録した商品情報から自動的に画像や説明文を抽出してくれる。
入札:広告主が獲得1件あたりでグーグルに支払えるコスト(顧客獲得コスト)だけ、あるいは月の予算さえ登録すれば、あとは自動的にグーグルが入札を調整してくれる。