【公開】フリーランスエンジニアの時給設定【現役の僕が語ります】

フリーランスエンジニアを目指す人「フリーランスエンジニアの時給を知りたい。これからフリーランスを目指したいけど、時給とかってどうやって設定したらいいんだろう? 経験者のやり方を聞いてみたいな。」
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- フリーランスエンジニアの時給設定は適当です
- フリーランスエンジニアが高い時給を貰う方法
- フリーランスエンジニアは高すぎる時給を貰うべき
この記事を書いている僕は、フリーランスエンジニア歴3年ほど。
最近はブログ収益で生活していますが、エンジニア時代は自分の時給は5,000円以上で設定しており、場合によっては1万円以上のときもありました。※フリーランスなら別に高い方でもないはず。
うまく時給設定できる人ならいいですが、大半のエンジニアは「お金を貰ったり交渉したりが苦手な人種」なので、作業やスキルに見合わない仕事を受けてしまいがち…。僕も当初は時給300円とかだったけど、数えきれない失敗をしてきて現在に至るという感じです。
エンジニアはもっと正当に評価され、かつ稼ぐべきという想いを込めて、「フリーランスエンジニアの時給事情」を記事にします。
フリーランスエンジニアの時給設定は適当です
こんなことを言うと怒られそうですが、、、時給設定は雰囲気です。
自分はある程度の経験値があるから、、、まぁ3,000円くらいでいいかな的な感じ。
人によっては2,000円ですし、人によっては5,000円、高い人だと1万円以上もちらほらいますね。
自分の時給は『目標売上から逆算』すれば良い
具体的には次のとおり。
- 目標売上が月80万円:80万円 ÷ 稼働20日 = 日給4万円 = 時給5,000円
- 目標売上が月50万円:50万円 ÷ 稼働20日 = 日給2.5万円 = 時給3,125円
- 目標売上が月30万円:30万円 ÷ 稼働20日 = 日給1.5万円 = 時給1,875円
こんな感じ。 もちろん相手が納得しないと受注できませんので、市場価格を考えつつの設定が大切です。
もし市場価格が分からない人は、フリーランスとして正しい値漬けが出来るとは思えません。5社くらいに空見積もりを取ってみて、相場感を勉強しましょう。
フリーランスエンジニアが高い時給を貰う方法
どうせなら高い時給を貰いたいですよね。
高い時給を得るためには、”相手の納得感”を引き出すことが大切でして、その為には”見積の細分化”と”実工数の明確化”が大切です。
高い時給を貰う為の2つのポイント
- ポイント①:見積を細分化すること
- ポイント②:実工数を明確化すること
具体例で見ていきましょう。
具体例:シンプルなコーポレートサイト制作の場合
シンプルな5ページのコーポレートサイト制作で考えます。
あなたがWebエンジニアで、コーポレートサイトのコーディング業務を請けるとします。
コーポレートサイトのページ数
- トップページ
- 事業内容ページ
- 社員紹介ページ
- 会社概要ページ
- お問合わせページ
次にそれぞれの作成にかかる時間(=実工数)を明確化します。
実工数とは、「たぶんこれくらいの時間がかかるな」という実際にかかる時間のことです。
実工数を明確化する
- トップページ:4時間
- 事業内容ページ:2時間
- 社員紹介ページ:2時間
- 会社概要ページ:2時間
- お問合わせページ:1時間
- お問合わせフォーム作成:2時間
- 合計:13時間
ここまで明確化したら、実工数にバッファ時間を付けて提出すればOKです。
バッファ時間とは、コーディング以外にかかる時間のことで、例えばチャットでの工数やMTG工数、修正の工数などです。
実工数にバッファ工数を追加する(2倍すればいいかなと)
- トップページ:8時間
- 事業内容ページ:4時間
- 社員紹介ページ:4時間
- 会社概要ページ:4時間
- お問合わせページ:2時間
- お問合わせフォーム作成:4時間
- 合計:26時間
こんな感じで見積作成していきます。
すると、本来は13時間の作業内容ですが、バッファを入れたことで時給アップしましたよね。
また、『お問合わせフォーム作成:4時間』とかって、ここはテンプレコードを準備しておけば、5分で完成したりしますよね。こういった例をみると、コードのテンプレ化の重要性が分かるかなと思います。
最重要なのは、相手の納得感
繰り返しですが、大切なのは相手の納得感です。
コードを書くのも大切ですが、フリーランスにとっては、工数計算もコードを書くことを同じか、それ以上に大切な仕事です。手抜きをしないようにしましょう。
なお、この辺りは見積作成の話でもありまして【無料配布】Web制作で受注率の上がる見積もり作成方法+テンプレで詳しく解説しています。
フリーランスエンジニアは高すぎる時給を貰うべき
フリーランスエンジニアのよくある悩みとして、「自分の時給設定が難しい」という点があります。 それもそのはずで、『時給設定 = 自分の値付け』なので、誰でも迷いますよね。
結論としては、”そのうち慣れる”のが答えなのですが、最初は色々と戸惑うはずです。戸惑った結果、安く請け過ぎちゃうエンジニアが多いのが残念なところですね。
※言うまでもないですが、法外に高い値段を請求するのはNGですし、もし仮に受注できても、そういった感じだと、クライアントとの関係は長続きしないと思います。
時給は貰いすぎるくらいでOK
次のTweetをご覧ください。
エンジニアに対して「すぐ終わるでしょ」という依頼は、失礼なんじゃないかなと思う。
たしかに”すぐ終わる”かもですが、それは”過去の積み重ねがあってこそ”です。こういった思考の持ち主には、ピカソのストーリーを見せるべきですね。
※添付画像はピカソのストーリー pic.twitter.com/rShb2I0LOI
— マナブ@バンコク (@manabubannai) February 4, 2018
これは全員のエンジニアが覚えておくべきことでして、「今のあなたが10分でできる作業は、過去3年の積み重ねがあったから」です。なので、「10分だから無料でいいじゃん」という発注者とはお付き合いすべきじゃないです。
エンジニア不足の世の中なので、目の前のお金に飛びつかなくても、あなたを正当に評価してくれる人と付き合えばそれでOK。無理に受注して、忙しいのに稼げないという感じで苦しむなんてナンセンスです。
高い時給を貰うには、それ相応の準備も必要です
こういった話をすると「自分はもっと評価されるべきだ」と言いつつ、なにも行動しないエンジニアが現れます。
それもまた問題でして、『高い時給が欲しいなら、それを証明するための情報は準備すべき』と思います。
まず初めに準備すべきはポートフォリオでして、”ポートフォリオとは、あなたのスキルを証明する情報”です。具体的な作成方法は【失敗例付き】Web系の転職で使えるポートフォリオの作り方・考え方を参考にどうぞ。
ポートフォリオ作成のポイント
なお、僕のポートフォリオは下記の2ページです。
Webマーケティング系のお仕事を頂く際に、上記ページを見せておりまして、『ページ内のノウハウ = 僕の実績』という説明をしています。また、それとは別に売上の資料も用意していまして、『僕に依頼することでこういった売上を目指すことができます』という情報も準備しています。
たぶんフリーランスでここまでやっている人はいないので、案件相談が入ったら、90%以上は受注できているかなと思います。
ポートフォリオ作成したら、あとは動くだけ
可能な限り、分かりやすいポートフォリオを作りましょう。
それが完成したら、求人サイトや自分なりの方法で仕事を探すべき。
ポートフォリオ作成は【失敗例付き】Web系の転職で使えるポートフォリオの作り方・考え方で解説しています。
【失敗例付き】Web系の転職で使えるポートフォリオの作り方・考え方
Web系に転職したい人「Web系に転職したいけど、ポートフォリオ作成はどうしよう?ポートフォリオって過去に作った作品を適当にまとめておけばいいのかな?」←こういった疑問に答えます。本記事の内容:1.Web系の転職で使えるポートフォリオの作り方と考え方/2.転職向けのポートフォリオ作成で気をつけるべきこと【失敗例】/3.Web系で仕事が出来る人 = ポートフォリオが整理されている人
また、求人サイトはフリーランス向け求人サイトの選び方+おすすめ5選【脱依存しよう】をどうぞ。
フリーランス向け求人サイトの選び方+おすすめ5選【脱依存しよう】
「フリーランス向けの求人サイトを知りたいな。おすすめサイトはどこだろう…?あと、仕事受注のコツとかも知りたいな。」←こういった疑問に答えます。本記事の内容:1.フリーランス向け求人サイトの選び方+おすすめ5選/2.フリーランスは求人サイトに依存すべきじゃない/3.フリーランスが不安定な時代は終了しました
というわけで今回は以上となります。
自分を安売りするのは良くないです。高い時給を貰いつつ、快適なフリーランスライフを目指しましょう!