フリーランスエンジニアとして「初受注」する際に必要なスキルを解説
こんにちは、マナブです。
現在はブログでご飯を食べていますが、元々はフリーランスエンジニアでした。
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最近は過去のエンジニア経験を活かして、「フリーランスエンジニアを目指す方向けの生放送」もやっているのですが、そこで良く聞かれる質問があります。
フリーランスエンジニアを目指す方からのよくある質問
今となってはエンジニア歴3年を越えている僕ですが、駆け出しフリーランスエンジニアのときはよく悩みました…。
というわけで今回は、「フリーランスエンジニアとして初受注する際に必要なスキル」について解説します。
僕の実体験を書きつつ、現役フリーランスエンジニアの友達にもインタビューしてみました(`・ω・´)ゞ
フリーランスエンジニアとしての初受注に必要なスキルとは
初受注に必要なスキル
Web制作案件とかだったら、発注者から「こういったサイトが作りたいんですよね」と言われて、「言われた瞬間に7割位くらいはコーディングのイメージが湧く」という状況です。
プログラミング案件を初受注した僕の経験談
当時の状況は下記の感じです。
- プログラミング学習期間:1年間くらい
- 受注したサイト:留学系のサイト(ページ数:80ページくらい)
- 構築方法:WordPressでテーマをゼロから構築
- 受注単価:10万円
- 受注経路:ブログから連絡を受ける→会う→受注
デザインもセットで受注だったのですが、僕はデザインができなかったので、発注者に友人のデザイナーを紹介しました。
なお、80ページで10万円という、鬼安い価格ですが、、、当時のぼくは見積もりが下手くそすぎました…。当時の僕に下記の記事を捧げます。
» 【無料配布】Web制作で受注率の上がる見積もり作成方法+テンプレ
初受注のときの不安点
どういった流れで納品に進むのか分からなかったので、ハラハラドキドキしていました。とはいえ、結論としては「発注者と相談しながら進めた」というだけだったので、大きな問題は起こらなかったです。
これも初心者から多い質問なのですが、「納品の手順がわかりません」と聞かれますが、その答えは「発注者に聞けばOK」です。そして、大半の発注者は「よく分からないから、何か提案してください」と言いますので、そしたら自分がやりやすい方法で提案したらOK。
基本的な流れは「WEBサイト制作の仕事の流れ(受注から納品まで)を解説する【フリーエンジニア向け】」を参考にどうぞ。
よくある質問①:初受注までのスキルアップはどうすべきですか?
方法はいろいろなのですが、僕が思うに「基礎学習期間を3ヶ月くらいで区切って、超基礎が身についたら、プログラミングを学べる環境に飛び込む」のがいいと思います。
このあたりはプログラミングの独学は無理じゃない【3ヶ月で習得すべき話をする】で詳しい解説しています(`・ω・´)ゞ
プログラミングの独学は無理じゃない【3ヶ月で習得すべき話をする】
「プログラミングを独学したいけど、、、やっぱり無理かなぁ。最近はスクールとかもあるみたいだし、お金を払うべきかな? 完全プログラミング初心者だけど、どうやって学習を進めるべきだろう?」←こういった疑問に答えます。本記事の内容:1.プログラミングの独学は無理じゃない/2.プログラミングの基礎学習期間は、3ヶ月がおすすめです/3.プログラミングで稼ぐ人は、100%全員が独学しています
よくある質問②:デザインはどうしますか?
フリーランスエンジニアを目指す方からのよくある質問で「受注したいけど、デザインが出来ません。ここも勉強すべきですか?」と聞かれたりしますが、答えは「どちらもOK」です。
自分で勉強してもいいし、フリーランスのデザイナーに発注するのもありです。
なお、こういった回答をすると「受注単価が安くて、デザイナー発注費を出すのが難しいです」とかって聞かれたりもしますが、その場合は「駆け出しデザイナー」を探しましょう。
SNSとかで探せばいると思いますし、個人実績を作りたいデザイナーなら、多少単価が低くても、OKされるんじゃないかな、と思います。
フリーランスエンジニアの友達に「初受注の思い出」を聞いてみた
今回は3名の友人(全員フリーランスエンジニア)にインタビューしてみました。
インタビュー事項
- 初受注したときの状況やスペックを教えてください。
- 初受注したときの不安はありましたか?
- なにかアドバイス的なものがあれば欲しいです。
インタビューした3名のご紹介
3名の友人たちは下記のとおりです。
ショウヘイさん(@showheyohtaki)

ちださん(@hc0208)

阿野さん(@Ryoheey_0417)

阿野椋平/Ryohei Ano(@Ryoheey_0417):大学3年 フリーランス Webエンジニア・デザイナー。アメリカ・インド留学→パイロットになりたすぎて、学費を稼ぐためにフリーランスになる→半年で新卒月収越え|学生フリーランス|デザイン|フロントエンド|英語|航空ネタ|サイトはこちら
それでは順番に見てきましょう!
ショウヘイさん(@showheyohtaki)へのインタビュー

― 初受注したときの状況やスペックを教えてください。
僕は会社員として経験を積んだ後にフリーランスとして独立したおかげで、フリーランスとしての初受注時は、4ページほどのWordPress案件を10万円で受注できました。これなら悪くない案件かと。
ただ、会社員時代に初めて担当した案件は、デザイン有りでしたが30ページほどのWordPress案件を16万で受けてしまいました笑。
その時の僕のスペック
- エンジニア歴10ヵ月
- Java初級
- Rails初級
- PHP未経験
- WordPressも初めて
― 初受注したときの不安はありましたか?
ありました。見積もりもPHPもWordPressも、全てが初体験でしたので。
ただ、案件まるまる任されてたので、「とりあえず自力でやれるとこまでやろう」と決めて臨みました。
1年目のエンジニアの時給相場を調べて見積もりを出したり、要望の機能に適したプラグインがないかひたすらググったり、なければ作り方を調べたり…と、とにかく調べまくりました。PHPも書籍を1冊買って数日で読みきりました。
結局、この案件全体で先輩に質問した回数は3〜4回だったと思います。めちゃくちゃしんどかったんですけど、こうした経験がフリーランスに必須のチカラ、「自己解決能力」を育ててくれたと思ってます。 まぁいま同じようなことを同じ金額でやれって言われても、もう絶対やらないですけどね笑。
― なにかアドバイス的なものがあれば欲しいです。
スキルは見切り発車で大丈夫です。
よく「まだスキルに自信がないから…」と、いつまでも勉強を続けたがる人がいますが、実案件をこなすことが一番効率のいい勉強法なので、早く成長したければ早く案件をこなしましょう。 案件を受けた時点でできなくてもいいんです。案件が終わるころにできてればいいんです。
それともう一つ、『失敗を恐れない』でください。
1度も失敗しない順風満帆なフリーランスライフなんて無理です。 納期を守れなかったり、受けた案件ができなかったり、そんな『クライアントにものすごい迷惑をかける大失敗』を犯した経験は誰にでもあります。 そんな時は心から反省して、次の案件に活かせばいいんです。
駆け出しのうちにどんどん挑戦して失敗したほうが、のちのちの成功率は高まります。
エジソンも言ってます。『失敗は成功の母』だと。 「絶対成功させよう」と思って動けないより、「失敗を活かしながら動き続ける」方が100倍価値があるので、失敗を恐れずにドンドン挑戦してほしいと思います。
ちださん(@hc0208)へのインタビュー

― 初受注したときの状況やスペックを教えてください。
※編集部のコメント:ここはインタビュー形式よりも箇条書きの方がわかりやすいので、みやすさを重視して箇条書きにしましたm(_ _)m
- プログラミング学習期間:半年くらい
- 受注したサイト:ECサイト(ページ数:20ページくらい)
- 構築方法:Ruby on Rails
- 受注単価:時給2000円
- 受注経路:友人経由
― 初受注したときの不安はありましたか?
要件を聞いた際、8割ほど実装のイメージができていたのですが、残りの2割に不安が残っていました。その2割に関してはネット記事などを参考に自分で乗り越えました。
時給2,000円という金額が適切な金額なのか不安もありましたが、当時の実力からすると適切な金額だったと思います。
― なにかアドバイス的なものがあれば欲しいです。
はじめて案件をこなす際は不安もあるのですが、7割ぐらい実装のイメージが沸いたら思い切って挑戦してみるのがいいかと思います。
はじめのうちは特に案件をこなしていくことで実力を大きく伸ばすことができます。案件をこなしていく際に相談できる先輩エンジニアがいると心強いかもしれません。
阿野さん(@Ryoheey_0417)へのインタビュー

阿野椋平/Ryohei Ano(@Ryoheey_0417):大学3年 フリーランス Webエンジニア・デザイナー。アメリカ・インド留学→パイロットになりたすぎて、学費を稼ぐためにフリーランスになる→半年で新卒月収越え|学生フリーランス|デザイン|フロントエンド|英語|航空ネタ|サイトはこちら
― 初受注したときの状況やスペックを教えてください。
※編集部のコメント:ここはインタビュー形式よりも箇条書きの方がわかりやすいので、みやすさを重視して箇条書きにしましたm(_ _)m
- プログラミング学習期間:5ヶ月くらい
- 受注したサイト:採用系のサイト(ページ数:7ページくらい)
- 構築方法:Wordpress/Javascript(アニメーション・モーダルなど)
- 受注単価:15万円
- 受注経路:メンター(友人)から紹介してもらったITベンチャー社長(のちのインターン先)
― 初受注したときの不安はありましたか?
僕が初めてサイト制作の仕事を取った時は、気合いとやる気しかなく、構築は5割くらいのイメージしか付いていませんでした。
サイト制作の見積りも初めてだったのでGoogleで調べたりメンターの友人に聞いたりしながらダメ元で15万の見積りを出したところ見事に通りました笑。
ですがスキルに不安しかなく、毎日死ぬ気で検索しながらコードを書いて納品しました。学習と案件を同時でやるという荒技でしたが、最終的に成果物は良い評価を貰えることができました。
― なにかアドバイス的なものがあれば欲しいです。
最初は全てが初めてで不安かと思います。でも絶対に助けてくれる人はいるし、検索したら解決することも多いです。
まずは思い切って仕事を取るという事が大事で、案件から学べることは本当に数え切れません。それに加えて、仕事を取ったら返信を早くしたり、こまめに連絡を入れたり、そういったケアが自分のスキルをカバーしてくれる要素になるので大切だと思います。
まとめ:フリーランスエンジニアの初受注は「背伸び」が大切です
- フリーランスエンジニアの初受注は、7割くらいの実装がイメージできればOK
- 最初の学習期間は、半年〜1年くらいが目安です(インタビューを見る限り)
- 初受注は、だれでも緊張します。しかし、背伸びしてでも受けるべき
- プログラミング独学は準備運動です。バンドマンと同じで、ライブをしないと上達しません
- 失敗は怖いけど、、、でも、「やってやるぜ」的な気持ちでトライしましょう
こんな感じですかね。
なお、本記事で詳細したエンジニアのTwitterアカウントもまとめておきます。
- showhey2.0@バンコク (@4_R_R_S) | Twitter
- ちだ(新卒フリーランス) (@hc0208) | Twitter
- 阿野椋平/Ryohei Ano (@Ryoheey_0417) | Twitter
- マナブ@バンコク (@manabubannai) | Twitter
これからフリーランスエンジニアを目指すなら、要チェックかなと思います。また、フォローしつつ、うまい感じに関係値を築けたら、たまに質問できるかもですので(※いきなり質問するのは良くないので、まずは関係づくりが大切です)。
というわけで、今回は以上です。
小泉元首相が「痛みをともなう改革」という言葉を使っていましたが、プログラミングでも同じだと思います。
しかし、「初受注→痛み→2回目の受注→小さな痛み→3回目の受注→痛みなし→4回目の受注→気持ちイイ!→5回目の受注」みたいな感じも事実なので、ぜひ、「痛みの先の気持ちよさ」を目指してみてください!
おわり(`・ω・´)ゞ