Written by Manabu Bannai

フリーランス=稼げない ←この情報が広まる仕組み【誰が得するか】

Freelance LIFE

フリーランス独立を迷っている人「フリーランスとして生きていきたいけど、、、やっぱりフリーランスは稼げないのかな? SNSをみると一部の人は稼げているようだけど、、、それは全体の少数であって。実際の本音部分を聞いておきたいな。」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

  • フリーランス = 稼げないという情報が広まる仕組みとは
  • フリーランスが稼げないと、誰が得をするのかを考える
  • 結局、フリーランスは稼げるの? → Yesです【ポジトーク】

現在27歳ですが、フリーランス歴は3年ほど。2017年は一般的なサラリーマンを大きく上回る収益を得ることが出来ました。
※IT系フリーランスでして、詳細はプロフィールをご覧ください。

こういった背景の僕が、”フリーランスは稼げないのか問題”に言及しますね。

フリーランス = 稼げないという情報が広まる仕組みとは


理由は、”ネガティブなニュースの方が人々の関心を引きやすいから”です。

世の中ではネガティブなニュースが好まれる

日本のニュースをみていたら分かりますが、ネガティブな報道が多いですよね。
じゃあ何でそうなるかというと、視聴者の関心を引きやすいから。

一応データも出てきたので貼っておきます。
※参考:日本の国際報道におけるポジティブ・ネガティブの分析

これはインターネットでも同じでして、『◯◯で成功する方法』よりも、『◯◯で失敗しない方法』の方が読まれます。Googleのキーワードツールで、各種ワードがどれくらい検索されるかを調査できます。

  • [成功]の検索回数:6,600回 / 月
  • [失敗]の検索回数:8,100回 / 月

こういった感じで[失敗]の方が数が多いですよね。

フリーランス失敗談が好まれる理由

好まれるというより、単純に興味を引きやすいだけですが…。

人間は本能的に失敗を恐れます。
成功したいって感情よりも、失敗したくないって感情が上回るってことです。

フリーランスになりたいなぁと思った人は、フリーランス成功談と失敗談を読むと思いますが、より”真剣に”読むのは”失敗談”だと思います。このあたりは心理学的な話でして、ググればデータも出てくるかなと思います。

フリーランスは”稼いでるアピール”が不要

あと、フリーランスなら”稼いでるアピール”が不要です。

もし仮に、『フリーランスは絶対に稼げない、これが理由だ!』みたいな記事があっても、『まぁ自分はわりと稼げているけど、、、まぁいいか』くらいな気持ちです。

無理に反論して、”自分が稼いでるアピール”しても意味ないですからね。その先に待っているのは、その収入に対する嫉妬だけです。

まぁアピールするとしても、飲み会くらいじゃないかなと思います。なので、表向きには情報として出回りません。

フリーランスが稼げないと、誰が得をするのかを考える


情報の裏側を見るべきです。

”フリーランスは稼げない”という情報で利益を得るのは誰か?
1つの答えは、”転職市場”だと思います。

当たり前の事実:リクルートは”フリーランス最高”という情報を発信しない

リクルートのメイン収益は転職系ですよね。
なので、当たり前だけど、リクルートはフリーランスを推奨する情報は発信しないはず。わざわざ自社の売上を下げるメッセージを出しても意味ないですからね。株主にも怒られます。

ちょっと余談:電◯や博◯堂が”マーケティングロジック”を研究する理由

ググると分かりますが、毎年のようにマーケティング系のロジック(横文字で、なんかそれっぽい理論)を発表していますよね。

これも見方によっては同じだと思っておりまして、、、整理すると次のとおり。

クライアントに広告提案をする
→毎月、毎月、提案とレポートをする
→途中でネタ切れ感が出て来る・・・
→新しいマーケティング理論が出て来る!
→新しいマーケティング理論を交えて、新規提案をする\(^o^)/

まぁ僕の勝手な予想ですが、どうなんでしょうね。

日本には1,000万人のフリーランスがいる

先日、フリーランス実態調査2016年度版を発表! 日本のフリーランス事情 | THE LANCER(ザ・ランサー)といったニュースを見かけました。
日本で1,000万人がフリーランスって、、、10人に一人?ちょっと多い気がしますよね。

まぁそれは置いておいて、じゃあこの情報の発信元はというと、、、ランサーズですね。ご存知の通り、ランサーズはフリーランス向けのサービスを提供しています。なので、フリーランスが増えると得をしますよね。

世の中はポジショントークで出来ている

こういった考え方をすると、世の中は全てポジショントークです。
当たり前だけど、自分が損する事を声高々に叫ばないですよね。もしそんな人がいたら、逆に怪しまれるってことがあるかも…。

とはいえ、別にこれは悪いことじゃないです。
哲学的な話になりますが、本当にフラットな情報は存在しないわけで…。もし存在するとしたら、情報発信源に人間が絡んでいない場合かなと。しかし、世の中は人間がいないと回らないので、、、それって無理じゃないかなと思います。

AIがニュースを生成する世の中になって、地球から1億光年離れた星のニュースを自動生成するなら、、、それはもしかするとフラットな情報かもしれません。

稼いでるアピールをするフリーランスもいる

ここまで話せば分かると思いますが、”稼いでるアピールをする”フリーランスは、”稼いでるアピールをすることでメリットがある”層です。

この記事の序文を見てみましょう。

現在27歳ですが、フリーランス歴は3年ほど。2017年は一般的なサラリーマンを大きく上回る収益を得ることが出来ました。

上記のとおり、僕はある程度は収入あありますと記載しています。その理由は簡単で、文章の説得力を増やすため。

この記事の読者は僕のことを知りません。
どこの誰かも分からん奴が書いた記事なんて、信頼性ゼロですよね。なので、その点をすこし補完できるように、、、”ある程度は稼いでいます”という文章を追加しています。

ここまでが発信者側の意図の話しです。
次の項目では、記事の本質である”ぶっちゃけフリーランスは稼げるのか?”という点に切り込んでみます。

結局、フリーランスは稼げるの? → Yesです【ポジトーク】


はい、ポジショントークです。
フリーランスは稼げます。

なぜ、フリーランスは稼げるのか?
ちゃんと理由を用意しています、3つほどご覧ください。
※僕はIT系のフリーランスなので、その経験をベース話します。

  • 理由①:フリーランス市場が伸びているから
  • 理由②:ITの市場が伸びているから
  • 理由③:僕の周りが稼いでいるから

理由①:フリーランス市場が伸びているから

クラウドソーシングや周辺サービスの強化により、2018年現在は、フリーランスが生きやすい世の中だといえます。さらにいうと、日本政府も副業を後押ししている時代なので。
» 参考:政府の副業後押しは残酷。でも、文句言うだけですか?

市場が伸びていることは、何よりも大切なことです。
当たり前だけど、現代において、雑誌業界で大きな成果を出すのは難しいです。理由は市場が伸びていないから。

なお、今後もフリーランス市場は伸び続ける予想が出ています。これは期待できますね。

理由②:ITの市場が伸びているから

フリーランス市場が伸びている理由と同じ。
IT業界は年々成長しています。

’00年から’16年の消費支出の変化を見ると、『通信・光熱関連』は10.1%の伸びですが、衣食住の衣は32.1%減、食は3.9%減、住は17.9%減。これが現代の消費の姿です。
ニトリ会長が2018年の日本経済を大予測

消費者もITに課金する時代なので、これからの未来は明るいですね。

なお、ちょっと余談ですが、最近読んだ本で気になる文章がありました。

「バブルの時代」を回顧するときは、六本木のディスコや銀座のクラブ、地上げや株の話になることが多いが、いまの時代とのいちばんのちがいは、「頑張って働けば結果が出る」という体験ではないだろうか。市場が縮小していくなかでは、どれほど働いても成功はまれで、やがて仕事は長時間の苦役になってしまう。
80’s エイティーズ ある80年代の物語

僕はバブルを経験していませんが、停滞産業にいる若者はシンドイですよね。市場が伸びないってことは、結果が出せないわけでして…。

このブログで何度も書いていますが、転職して業界を変えるなら、圧倒的にITがおすすめですよ。
» IT転職すれば給料は上がる。でも、手っ取り早く稼ぐ方法もあるよ。

理由③:僕の周りが稼いでいるから

論理的な理由を好む人にはごめんなさい。
でも、これが真実でして、僕の友人は稼いでいます。

人によって収入は違いますが、サラリーマン月収を越えている人は、かなりの人数がいます。じゃあ、みんなそれを発信しまくっているかというと、、、皆無ですね。

なぜなら、(繰り返しですが)稼いでいるアピールをしてもメリットがないから。
稼いでるアピールするよりも、”日々のお仕事を頑張っているアピール”をする方が利口ですよね。

動けば景色は変わる

次のことをイメージしてください。

  • 今の位置から100メートル動いたらどうなりますか?
  • 今の位置から100キロメートル動いたらどうなりますか?

双方の正解は”景色が変わる”です。
じゃあ、どっちの方が大きく景色が変わるかと聞かれたら、後者ですよね。

フリーランスもこれと同じでして、思い切ってガッツリ動いちゃう人の方が、後々に違った景色を見ていると思います。

逆にいうと、動かない限り何も変わりません。
動くための材料はインターネットにいくらでも転がっています。僕も数多く発信してきました。

じゃあ、あとは何をすればいいか?
答えは簡単で、行動(アクション)すればOKです。

アクションできる人と出来ない人の格差を”アクション格差”を呼ぶみたいですね。これが現代における格差の要因という話は、、、かなり納得できます。

まとめ:フリーランスは稼げないけど、あなたは稼げるかもしれない


記事のポイントをまとめます。

  • フリーランスが稼げないという情報が出回るのは理由がある
  • 情報を受け取ったら、”発信者側の意図”を考えるべき
  • 2018年現在は、フリーランスが稼ぎやすい時代です

こんな感じ。
世の中にはネガティブなニュースが多いですが、動かない限りは何も起こりません。どんなに失敗しても餓死しない世の中ですし、一旦挑戦してみるのもありですよ。

というわけで、今回は以上です。
こういった”情報に対する考え方”はチキリン本から学びました。下記は確実に必読本ですよ。

参考図書:自分のアタマで考えよう――知識にだまされない思考の技術

情報を受け取った場合に、どういったプロセスで処理すべきかを学べます。これを読んで、情弱からはおさらばしましょう。