Written by Manabu Bannai

【超初心者向け】ブロックチェーンのメリットと分散化の未来を解説する

Crypto

ブロックチェーンをなんとなく理解している人「ブロックチェーンのメリットを知りたいな。ブロックチェーンは改ざんできないことがメリットらしいけど、具体的にどういった利用シーンがあるのだろうか?メリットや具体例を解説して欲しいな。」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

  • ブロックチェーンのメリットは分散化にある【非中央集権】
  • ブロックチェーンで実現できる『分散化』のメリットとは
  • ブロックチェーン後の分散化された世界を考えてみる
  • ブロックチェーンのメリットを理解する為の必読書3冊

この記事を書いている僕は、2017年5月頃から仮想通貨を触り始め、現在は仮想通貨にどハマり中です。

仮想通貨を学び始めた当初の僕

「仮想通貨はなんだか凄そうだけど、、、よく分からないなぁ。」

こういった状況でしたが、幸いなことに暇人だった僕は、毎日4時間ほどを仮想通貨学習に投下することができました。それを半年ほど続けた結果として、、、最近では仮想通貨の知識がやっと腑に落ちるようになってきました。

というわけで今回は、ブロックチェーンのメリットを解説していきます。
想定読者は、『ブロックチェーンは改ざんされないみたいで、、、なんかすごい技術らしいね』って思っている方です。

本記事を読むことで、ブロックチェーン後の未来が見えるようになるかと思います。
専門用語はほとんど排除しており、知識ゼロの初心者でも分かるように解説しています。3分で読み終わるので、しばしお付き合いください。

ブロックチェーンのメリットは分散化にある【非中央集権】


「分散化? 非中央集権? なにそれ」って感じですよね。
みんなが大好きなメルカリを例にして考えましょう。

メルカリには運営会社がある

当たり前ですがメルカリには、メルカリを運営する会社がありますよね。
運営する会社があるから、みなさんが安心して中古品を売買できます。

しかし、、、これはリスクでもあります。
というのも、悪いハッカーがいたとして、メルカリを狙うとなったら、ターゲット設定は簡単ですよね。答えはそのままで、メルカリ本社を狙うはずです。

メルカリ本社(メルカリのメインのサーバー)には顧客情報が保存されていますので、そこからメルカリポイントを盗むことができたら、、、人生ウハウハです。

これって現代だと当たり前の状況ですが、この状態(つまり、中央にメルカリを運営する会社がある状態)を”中央集権”と呼びます。

非中央集権とは”中央の会社がいないこと”を意味します

非中央集権は言葉のとおりですが、中央が存在しないことを意味します。

「え? メルカリを運営する会社がなくてもメルカリが稼働できるの?」

こういった疑問が湧くと思います。
この答えは「YES」です。

中央管理者がいなくても運営できちゃいます。
「そう、ブロックチェーンがあればね。」 という感じ。

ブロックチェーンはセキュリティが強いとか、改ざんされにくいとかって話しがありますが、コアなメリットとしては”分散化”というキーワードを抑えておくと、分かりやすいかなと思います。

※ブロックチェーンの詳しい仕組みは省略します。この記事の目的は”ブロックチェーンの概要とメリットを理解した上で、未来予想に繋げる”という目標設定で書いています。

ブロックチェーンで実現できる『分散化』のメリットとは


ブロックチェーンを使ってメルカリを運営すると、中央集権じゃないメルカリ(=分散化したメルカリ)が完成します。

メリットをざっくり考えてみる

  • ハッカーは中央サーバーを狙えなくなる(セキュリティが強まる)
  • 個人情報の漏えいリスクが減る(ブロックチェーンはハックが難しい)
  • 手数料が安くなる(メルカリに手数料を抜かれない)

こういった感じでメリットが大きいですね。

「でも、、、ぶっちゃけメルカリが中央集権でも良くない? 手数料が下がるのはちょっと嬉しいけど、、、そこまで気にしないよ。」って意見もあるはず。

これもその通りなのですが、いわゆる日本人的な発想かなと思います。
ここも具体例で見ていきましょう。

分散化の重要性を「年金機構の情報流出」から考える

2015年に日本の年金機構は個人情報を流出しましたよね。
そのときに「誰にどれくらいの年金を払えばいいか分からない」というギャグみたいな状況になっていたと思います。

普通に考えてあり得ないでしょって話しですが、なんだかんだで解決(?)したのかなと思います。

中央集権は信頼があってこそ成り立つ。信頼がないと成り立たない。

次のような自体が続いたらどうしますか?

あなたは日々、せっせと働き、老後に向けて年金を貯めていました。
しかし、ある日突然、次のような自体が起こります。

日本政府「年金データなくなっちゃったw」

「ありえないだろ!」と思いつつも、またあなたはせっせと働きます。
すると、日本政府が次のような発表をします。

日本政府「年金データをハッキングされちゃったw」

「またかい!ありえないだろ!!」と思いつつも、またあなたはせっせと働きます。
すると、日本政府が次のような発表をします。

日本政府「年金データをハッキングされちゃったw(2回目w)」

「おいおい・・・もう政府は信頼できないよ」って感じになるかなと思います。
そうなったときに年金の支払いを辞める人が増えると思いますが、こうなってしまうと国は混乱しますよね。

こういったときにブロックチェーンの分散化がキーポイントでして、”分散管理ならハッキングに強い”というメリットがあります。

なお、日本人的には「日本政府がハッキングされたら、犯人は外部にいる」って思うかもですが、場合によっては内部犯の可能性もありますよね。こういった事を考えても、改ざんが難しいブロックチェーンは本領発揮するのかなと思います。かつ、ブロックチェーンなら、処理した内容が全てログに残りますので。

今のところ日本政府やメルカリは大丈夫そうですが、いつこういった事態に陥るかわかりません。なので、将来的には、ブロックチェーンを使った分散化に移行することは大切なのかなと思います。

ブロックチェーン後の分散化された世界を考えてみる


現在だと中央管理者のいる状況が当たり前ですが、、、よくよく考えてみると、分散化した世界のほうがメリットは大きいです。

分散化した世界をすこし想像してみましょう。
現代で有名なサービスを分散化させることを想定しつつ考えてみます。

具体例①:中央管理者のいないランサーズ

ランサーズとはクラウドソーシングの大手サービスです。
ランサーズ株式会社が運営しており、ランサーズで稼ぐフリーランスは、自分の収入からランサーズに手数料を支払います。

単純に考えて、手数料は払いたくないですよね。
しかし、現時点においてはランサーズは信頼の担保をしています。中間にランサーズがいるから、未払いとかを防げるよねって仕組み。

しかし、これはブロックチェーンのスマートコントラクトという技術で置き換えることができます。スマートコントラクトとは、予め決めておいた条件を、ブロックチェーン上で自動的に実行する仕組みでして、これがあれば未払いなども防げるかなと思います。

分散化したランサーズがあれば、フリーランスはハッピーですよね。

具体例②:リクルートがいない求人サイト

続いてはリクルートを見ていきましょう。

求人といったらリクルートですが、、、リクルートはめっちゃ儲かっていますよね。
それもそのはずで、リクルートを通して就職・転職をすると、”その人の年収の30%”がリクルートに支払われます。

いつも思うんですが、30%って高すぎじゃないですかね笑。
年収500万の人だったら、150万円がリクルートの売上です。うーむ、人材業界は儲かりますよね。

じゃあ、分散化されたリクルートだとどうなるか?
考え方によっては、リクルートに支払うはずだった150万円を転職者に払うことだって出来ますよね。

それだけじゃなく、個人情報の流出にも強くなります。
先ほど解説したとおりですが、ブロックチェーンを導入するとセキュリティにも強くなりますので。「◯◯社が個人情報を流出!」といったニュースは過去のものになるかもです。

具体例③:AmazonのいないECサイト

みんなが大好きAmazonですが、ちょっと問題もあります。

利用者側だと気が付かないですが、Amazonは販売者からめっちゃ手数料を取っています。仮にAmazonで1,000円くらいの商品を売るとなると、大量販売しないと収支が合わないレベルのようでして(※詳しくはググってみてください。)。

じゃあ、中央にAmazonがいなくなったらどうなるか?
当たり前ですが、手数料が爆発的に下がりますよね。そうなると、販売者と購入者はどちらもハッピーです。

こういった仕組みはすでに動き始めておりまして、有名なサービスはOpenBazaar(オープンバザール)というサービスです。中央管理者のいないAmazonを目指しているサービスですね。
» 参考:ビットコインを使ったフリマプラットフォームOpenBazaar

分散化の未来は素晴らしい

というわけでブロックチェーンや分散化のメリットが伝わったかと思います。
なお、これからは『Web3.0』とも言われており、ここも覚えておきましょう。

  • Web1.0(1995〜2005):ホームページ時代
  • Web2.0(2005〜2018):SNS時代
  • Web3.0(2018〜):ブロックチェーン時代

詳しくは【事例で解説】「Web3.0」とは何か?普及するのか?をみると分かりやすいです。ブロックチェーンによってインターネットがアップデートされていく時代ってことですね。

ブロックチェーンのメリットを理解する為の必読書3冊


ブロックチェーンの未来を想像するために、読んでおくべき本を紹介します。

社会を根底から変えるシェアリングエコノミーの衝撃! 仮想通貨ブロックチェーン&プログラミング入門

仮想通貨やブロックチェーンの基礎理解に役立つ本。
仮想通貨やブロックチェーンって難しい言葉を使っている本が多いのですが、この本ですと、会話形式で簡単に学べます。

難解な本を買っても理解できなかったら意味ないですからね。
仮想通貨やブロックチェーンを理解したい人は必読の一冊かなと思います。

スマートコントラクト本格入門―FinTechとブロックチェーンが作り出す近未来がわかる

スマートコントラクトとは契約の自動実行でして、この技術が発達すると、様々なイノベーションが起こると言われています。

フィンテックの盛り上がりは、『ビットコイン→ブロックチェーン→スマートコントラクト』の順番で移動すると言われており、未来予想において必読の一冊かなと。

ゲームウォーズ

これはただの小説なのですが、、、笑。
個人的な予想ですが、これからの世界はゲームウォーズに世界に近づいていくと思います。

身近な例を出すと、ゲーム内のお金が現実のお金とリンクするなど。
こういったことは近未来(多分2019年くらい)には実現すると思っており、ゲーム内でアルバイトするといった状況も生まれるはず。

こういった思考は空想力が大切ですが、それを学ぶのにゲームウォーズがいいかなと。仮想通貨後の未来を想像しつつ読んでみるのがオススメです。

というわけで今回は以上です。
ブロックチェーンに触れたことがないって人は、まずは仮想通貨を買ってみるのがいいかなと思います。すこしお金を投下すれば、嫌でもその事象に興味が湧くので。

具体的な購入方法は【簡単すぎw】ビットコインの始め方・買い方の解説だよ【儲かる】で解説しています。こちらも合わせてどうぞ。