Written by Manabu Bannai

【初心者向け】ビットコインの問題点をわかりやすく解説【2018年】

Crypto

ビットコインの問題点を詳しく知りたい人「ビットコインの問題点を知りたい。色々な問題を抱えているようだけど、現在の状況と問題解決の進捗を整理して欲しいな。」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

  • ビットコインが抱える問題点は3つある
  • ビットコインに対するよくある2つの勘違い

この記事を書いている僕は、2017年4月から仮想通貨トレードを始め、現在は700万円ほどを運用中。「お金を運用するからには勉強しないと…!」って感じで、仮想通貨に関して日々学習しています。

毎日4時間ほどの学習に加え、書籍を10冊以上を読み込んだ結果、最近ではやっと知識が定着してきました。

本記事では、「ビットコインは雰囲気で分かっているけど、細かい所は専門用語が多くて分からんです」って方向けに、ビットコインの問題点を分かりやすく解説します。

ビットコインが抱える問題点は3つある


問題点は次のとおり。

  • 問題点①:スケーラビリティ問題
  • 問題点②:51%攻撃の問題
  • 問題点③:電気代の問題

問題点①:スケーラビリティ問題

2018年現在のビットコインは、ぶっちゃけ使い物になりません。
なぜなら、送金手数料が高く、送金速度が遅いから。

新たな送金方法として脚光を浴びたビットコインですが、利用者が増えるにつれて、スケーラビリティ(拡張性)の問題にぶち当たりました。

問題の解決方法

サイドチェーンのライトニングネットワークという方法で解決を目指しています。
現在のビットコインは、メインチェーン(メインになるブロックチェーン)で全てのデータを処理していますが、メインの横に、サイドチェーン(サブチェーン的な感じ)を作りましょう、という話です。

サイドチェーン上にライトニングという機能を実装することで、送金手数料が安くなり、送金速度が早まると言われています。

とはいえ、まだしばらく時間がかかりそう、、というのが一般的な見方でして、2019年以降に解決するんじゃないかと言われています。

参考動画

かなり長い動画ですが、SegWitとLightningの理解に役立ちます。

問題点②:51%攻撃の問題

ビットコインは中央に管理者がいません。
じゃあ、誰が信頼とセキュリティを担保しているかというと、ブロックチェーンというシステムです。

ブロックチェーンとは、ビットコインの取引履歴を記載している台帳でして、仮想通貨における一番の技術革新と言われています。

しかし、、、ブロックチェーンはハッキングされる可能性があります。
それが51%問題でして、簡単に解説すると、”一部のマイナーが力を持ちすぎると、全体をコントロールできるようになる”という問題です。

マイナーとは、ブロックチェーンのセキュリティ保護をする人たちでして、マイナーがいるからこそ、ビットコインはセキュリティが担保されています。しかし、そういったマイナー達が力を持ちすぎると、、、それはまた問題ですよねって話です。

問題の解決方法

結論としては、”多分問題ない”と言われています。
その理由は、”理論的には可能だけど、攻撃した際に得られる価値は少ないよね”という理由です。

また、「Mastering Bitcoin」の著者、Andreas Antonopoulos氏曰く、51%問題は技術的にも回避できるとのこと。
※詳しくはAndreas Antonopoulos – 51% Bitcoin Attack(英語)をご覧ください。

問題点③:電気代の問題

ビットコインはPow(プルーフ・オブ・ワーク)という方法で、セキュリティを担保しています。

PoWを簡単に解説すると、「ヨーイドン」で世界中のPCが計算を始めて、1番を取った人が報酬を貰える仕組みです。計算の答えのことを、”ナンス”と呼ぶのですが、このナンスを見つけるには、膨大な計算量が必要です。

ビットコインを稼ぐために世界中のPC(つまりマイナー達)が競っているのですが、これって結構無駄が多いです。というのも、1番を見つけた人以外の行動は全て無駄になっちゃうわけで、ナンスを探す計算には膨大な電気量を使います。

エコじゃないですよね、、って問題があります。
かつ、電気代が半端なくかかっており、2018年の10月にはイギリスの電気消費量を追い越すと言われています笑。さすがに無駄過ぎる。

問題の解決方法

ビットコインとしてはPoWという方法を変える気はありません。
なので、このまま電気代を無駄に使いまくっていくのでしょう・・・。

しかし、イーサリアムといった別の仮想通貨では、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)という方法を取り入れています。※2018年3月の現時点ですとイーサリアムもPowですが、今後はPoSに移行予定です。

PoSとは、コイン所有量の多さで報酬を変えましょうという方法でして、この方法だと電気代が無駄になりません。

しかし、コイン所有量に応じた報酬ですと、金持ちは更に金持ちになるといった問題が起こりますよね。

この点にも解決案は提示されており、コイン所有量だけじゃなく、コイン保有期間も計算式に組み込みましょうという考えです(Coin Ageと呼びます)。

とはいえ、、、完璧なロジックではないなぁと思いつつも、現時点ですと、「PoWよりはPoSの方がエコだし良いんじゃないの」ってのが一般的な見方です。

ビットコインに対するよくある2つの勘違い


勘違いは次の2つ。
下記は、”ビットコインそれ自体の問題点”ではないですね。

  • 勘違い①:マネーロンダリングに使われる
  • 勘違い②:ハッキングの危険性がある

勘違い①:マネーロンダリングに使われる

結論は、法定通貨でも同じですよねって話。
なぜこういった事が言われるかというと、シルクロード問題があります。

シルクロード問題とは『シルクロードというWebサイトでドラッグ・マネーロンダリング・殺人依頼が販売されており、そこでの取引にビットコインが使われていた』という問題です。

シルクロードは2013年10月にロス・ウィリアム・ウルブリヒト(Ross William Ulbricht)という20代の若者が運営していたサイトです。現在は捕まって終身刑になってしまっているのですが、、、リバタリアン(自由至上主義者)的な性格だったと言われています。

「じゃあ、これはビットコインの問題なのか?」って言われたら違いますよね。
シルクロードという違法サイトがあって、そこでたまたま使われたのがビットコインであって、そこでたまたまマネーロンダリングが行われていただけという話。

というか、法定通貨でもマネーロンダリングがありますし、英国財務省のデータでは、仮想通貨はマネーロンダリングのリスクは低いと言われています。

ぶっちゃけ一番汚いお金は”現金”な訳でして。
とはいえ、仮想通貨には”匿名通貨”といったモノも出てきているので、現時点ではこれが正しいとは言い切れない状況ですね。

参考になる映画


※Netflixで見るのがオススメです。Amazonにもありますが、Amazonでは日本語字幕がありません。

ビットコイン黎明期の起業家たちの努力が分かります。
ビットコインが現在のかたちに至るまで、このような歴史があったのかと理解できます。ビットコインにはロマンが詰まっていますね。

勘違い②:ハッキングの危険性がある

ビットコインがハッキングされるんじゃなくて、取引所がハッキングされているだけですね。
※取引所とは、仮想通貨を売買するための銀行的な立ち位置です。

日本で有名なのは、マウント・ゴックス事件とCoincheck事件ですね。
双方ともに大きな仮想通貨取引所だったのですが、巨大な取引所は巨大な富を持っています。その結果として、ハッカーに狙われやすいという訳です。

こういった問題はDEX(分散型の取引所)で解決されるといわれており、2018年中にはDEXの取引所が定番になるのではと言われています。

ビットコインの問題点と勘違いのまとめ


記事のポイントをまとめます。

  • ビットコインには3つの問題点がある。
  • 1つ目は、スケーラビリティ問題で、送金手数料が高く、送金速度が遅すぎる問題です。
  • 2つ目は、51%攻撃の問題で、力を持ったマイナーがネットワーク支配する問題です。
  • 3つ目は、電気代が高すぎる問題で、イギリスの電気消費量を抜かすと予想されています。
  • ビットコインは、マネーロンダリングやハッキングの危険性があると言われますが、これは勘違いです。

こんな感じ。
このあたりを理解しておけば、”ビットコインにかなり詳しい人”になれるんじゃないかなと思います。

というわけで今回は以上です。
ビットコインは進化が早いので、定期的に情報をチェックするのが大切ですね。

なお、情報収集に使えるニュースサイトは【デマ情報なし】仮想通貨のニュースサイトまとめ5選【高品質のみ】でまとめています。合わせてご覧ください。

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